久々に感動した映画
2010.07.30 Friday
6月末、多忙を極めていたものの、
以前から観たいと思っていた映画に
妹が誘ってくれました。
フランス映画の「オーケストラ Le Concert」です。
私がウィーンで生活していた1980年のお話なので、
自分の吸った空気や、生活の中で嗅いだ香りが
たくさん思い出されました。
喜劇、悲劇、社会派映画、そして情熱的な音楽映画
とパンフレットに書かれていましたが、
「のだめカンタービレ」で沸く時代に、
大人には是非、この映画を観てほしいと思いました。
ロシアのボリショイ劇場で、今は清掃係として働く、
その昔天才!と讃えられた指揮者が、
支配人室を清掃中に送られてきた1枚のファックスで
ある行動を起こします。
それはパリのシャトレ座からで、
2週間後に予定していたLAフィルが突然中止になったので、
急きょ、ボリショイ劇場管弦楽団に出演してほしい!
という以来のファックス。
そのファックスをポケットにしまい込み、
もと指揮者は仲間を集めはじめるのです。
その仲間とは1980年にビレジネフ政権下で行われた
ユダヤ人排斥運動で
ボリショイ劇場管弦楽団の多くのメンバーも連行されて、
今やタクシードライヴァー、蚤の市の業者、
ポルノ映画のアフレコ・・・などなど
音楽から身を遠くに置いている仲間達。
皆、この誘いにのるのですが、このあたりは
最高に面白いドタバタ喜劇!
アハハ・・・と笑っていたら、それからは神妙に・・・
シャトレ座での演奏曲目は
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
ソリストはその指揮者が名指しで
ある若手女流バイオリニスト。
その若手女流バイオリニストは、
指揮者らとともにその昔、
ボリショイ劇場管弦楽団と共演していた
天才女流バイオリニストの忘れ形見だったのです。
彼女はブレジネフ政権に楯つき、
シベリアに抑留され、楽器も無いのに
極寒の抑留所でもチャイコフスキーの
Vn.協奏曲を奏でていた。
その忘れ形見は当時、まだ赤ちゃんだったので、
仲間達がチェロケースにいれて、
フランス大使館に亡命させた。
しかしその赤ちゃんだった彼女は
「両親は飛行機事故で死んだ」
としか聞かせてもらっていなかった。
しかしパリに生活する彼女は奇しくも
「売れっ子バイオリニスト」として成長している。
指揮者だった彼は清掃係りになっていても、
つねにその赤ちゃんだった彼女の成長を
ロシアの空の下から見守っていたのです。
ここでも様々な人間の心模様が展開され、
言葉にできない過去、
知らせられない過去、
説明できない過去、
観ながら、主人公とともに感情を押し殺している
自分がいました。
最後はその母親であるヴバイオリニストが
最後までこだわった彼女の
「書き込み」のたくさんある
チャイコフスキーの楽譜を
様々な経緯で本番前日にその娘が手にし、
コンサートに臨む!
本当にそのプロセスを思い出しても涙が出ます。
私が留学していた際の共産圏での色々なエピソードは
昨年の「軍縮」にもほんの一部、書かせて頂きましたが、
ユダヤ人に関する社会での出来事は
その当時、黄色い顔をした私には
理解しようにも理解できなかったことでした。
この映画をご覧になった方の、どれくらいの人が、
そのストーリーの真意(1割でも)を
理解したでしょうか?
映画館の外に出る時には、あまりに目が赤くて、
恥ずかしい思いでしたが、
一方で、自分の学生時代を懐かしむ気持ち、
また、無念の思いで楽器から離れざるをえなかった
音楽家たちを偲ぶ時間が持てたことに感謝しました。
以前から観たいと思っていた映画に
妹が誘ってくれました。
フランス映画の「オーケストラ Le Concert」です。
私がウィーンで生活していた1980年のお話なので、
自分の吸った空気や、生活の中で嗅いだ香りが
たくさん思い出されました。
喜劇、悲劇、社会派映画、そして情熱的な音楽映画
とパンフレットに書かれていましたが、
「のだめカンタービレ」で沸く時代に、
大人には是非、この映画を観てほしいと思いました。
ロシアのボリショイ劇場で、今は清掃係として働く、
その昔天才!と讃えられた指揮者が、
支配人室を清掃中に送られてきた1枚のファックスで
ある行動を起こします。
それはパリのシャトレ座からで、
2週間後に予定していたLAフィルが突然中止になったので、
急きょ、ボリショイ劇場管弦楽団に出演してほしい!
という以来のファックス。
そのファックスをポケットにしまい込み、
もと指揮者は仲間を集めはじめるのです。
その仲間とは1980年にビレジネフ政権下で行われた
ユダヤ人排斥運動で
ボリショイ劇場管弦楽団の多くのメンバーも連行されて、
今やタクシードライヴァー、蚤の市の業者、
ポルノ映画のアフレコ・・・などなど
音楽から身を遠くに置いている仲間達。
皆、この誘いにのるのですが、このあたりは
最高に面白いドタバタ喜劇!
アハハ・・・と笑っていたら、それからは神妙に・・・
シャトレ座での演奏曲目は
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
ソリストはその指揮者が名指しで
ある若手女流バイオリニスト。
その若手女流バイオリニストは、
指揮者らとともにその昔、
ボリショイ劇場管弦楽団と共演していた
天才女流バイオリニストの忘れ形見だったのです。
彼女はブレジネフ政権に楯つき、
シベリアに抑留され、楽器も無いのに
極寒の抑留所でもチャイコフスキーの
Vn.協奏曲を奏でていた。
その忘れ形見は当時、まだ赤ちゃんだったので、
仲間達がチェロケースにいれて、
フランス大使館に亡命させた。
しかしその赤ちゃんだった彼女は
「両親は飛行機事故で死んだ」
としか聞かせてもらっていなかった。
しかしパリに生活する彼女は奇しくも
「売れっ子バイオリニスト」として成長している。
指揮者だった彼は清掃係りになっていても、
つねにその赤ちゃんだった彼女の成長を
ロシアの空の下から見守っていたのです。
ここでも様々な人間の心模様が展開され、
言葉にできない過去、
知らせられない過去、
説明できない過去、
観ながら、主人公とともに感情を押し殺している
自分がいました。
最後はその母親であるヴバイオリニストが
最後までこだわった彼女の
「書き込み」のたくさんある
チャイコフスキーの楽譜を
様々な経緯で本番前日にその娘が手にし、
コンサートに臨む!
本当にそのプロセスを思い出しても涙が出ます。
私が留学していた際の共産圏での色々なエピソードは
昨年の「軍縮」にもほんの一部、書かせて頂きましたが、
ユダヤ人に関する社会での出来事は
その当時、黄色い顔をした私には
理解しようにも理解できなかったことでした。
この映画をご覧になった方の、どれくらいの人が、
そのストーリーの真意(1割でも)を
理解したでしょうか?
映画館の外に出る時には、あまりに目が赤くて、
恥ずかしい思いでしたが、
一方で、自分の学生時代を懐かしむ気持ち、
また、無念の思いで楽器から離れざるをえなかった
音楽家たちを偲ぶ時間が持てたことに感謝しました。

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