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ヴェニスのコンサートその2

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    さぁて身支度…
    それこそ日本に居た時点で私に
    「コンサート会場は13世紀の建物。
    とにかく会場は冷えるから…」
    とのアドバイスをいただき
    ○○○テックを用意しました。
    水の中を歩くから冷えてはならぬ
    と、下だけは事前に○○○テックを
    身につけました。
    なのに、なのに、あぁそれなのに!
    私の歩みが遅くなり、ほぼ1時間
    かけて会場入り。
    そして転ばぬよう、
    ビニルを引っかけないよう、
    ドレスやシューズを濡らさぬよう、
    必死に歩いたおかげで
    これまでに経験したことのない
    発汗!
    私の汗は堰を切ったように流れ
    目にも口にも入ります。
    私の汗は引くことを知らぬのか?!
    …会場に着くなり言われたのが
    「お客様はすでに数人お集まり。
    予定通り演奏をしてください。」
    で時計を見ると16時過ぎ…
    あ〜っ、神様!
    大急ぎで着替えようにも汗だくで
    スムーズに着替えられない…
    それにお客様が会場にご着席ゆえ
    もうリハーサルはできない…

    こういう時は開き直ってナンボ(笑)
    小型のカワイのグランドピアノが
    私を待っていました。
    1曲目はJ.S.バッハ。
    音域も広くないので様子は測れる!
    バッハが終わる頃には汗もひき、
    さぁてL.v.ベートーヴェン。
    その頃から身体が冷えてきました。
    汗をかいたのと、
    13世紀の石造りの建物ゆえ
    暖房は穏やかに…(苦笑)
    入ってはいるものの
    ここから山季さんの勝負開始!

    そうそ、開始前に言われたこと。
    開始時間変更と水の影響を鑑み
    「休憩なしでgo!」

    実は
    ヴェニスで初開催となる私が
    ひとりで集客が見込めるとは思えず、
    かなり直前に今回のプログラムを
    一部変更をしました。
    2007年3月26日に私の主催で
    「山季布枝と素敵な仲間たち」を
    紀尾井ホールで開催しました。
    コントラアルト歌手の
    Lica Cecato氏にもご出演いただき
    ビラ=ロボスの歌曲を共演。
    その時は彼女はケルン在住でしたが
    今はヴェニスとサンパウロ、パリを
    拠点に活動しているので、
    ヴェニスに居るなら友情出演を…
    と思い依頼してみました。
    すると、10月から12月は来日中!
    アラララ…残念!
    そうなれば仕方なし!
    腹を括ったところ、彼女から
    ヴェニス公演日だけ
    ヴェニスに戻り賛助出演する!
    との有り難い…お返事。
    しかし、その為に日本とヴェニスを
    わざわざ往復をしていただくのは
    さすがに申し訳ない…
    が、彼女は
    「紀尾井ホールのお礼に…」
    と快諾して、さっさと
    自身でエアチケットを購入。
    そして1曲だけ…と。
    1曲のために?
    さすがにそれは有り得ない!
    申し訳ないので
    ビラ=ロボスの
    ブラジリアン・バッハ
    そして、歌曲3曲。
    合計約15分を共演してくださる
    ことになりました。
    しかし
    ヴェニス在住の彼女といえども
    アックアアルタには勝てない(笑)

    さて私には「休憩無し」、ゆえ
    楽屋に戻って着替えもできないので
    彼女の歌唱の伴奏をしている間、
    少しばかり気持ちを弛めることが
    できました。 彼女のお知り合いも足下の悪い中
    お出かけくださいました。

    そして私の演奏が続きます。
    その頃はかなり身体が冷えて
    きました。
    彼女の歌を挟んでの私の
    プログラム後半!
    考えてみれば
    ピアノ・リサイタルの前の
    水中ウォーキング!
    そしてリハーサル無し、
    休憩無し…
    これは「サバイバル!」

    でも救われたのは
    イタリア人はとにかく楽しい。
    いえ、楽しむことを知っている!
    最後のザウワー作曲の
    「コンサート・ワルツ」の時は
    皆さまとても楽しそうに、身体を
    揺すって踊りだしそうでした。
    私は
    13世紀の建物の中でそこに集う
    貴族たちが舞踏会を愉しんでいる…
    ような妄想の中の演奏でした。

    終了後、お客様から私の演奏へな
    ご感想をいただきました。
    今回のコーディネーターの
    ジョバンニ氏は彼自身素晴らしい
    ピアニストですが、彼は
    「とにかく美しい音だ。
    リハーサル無しでよくやった!」
    ご高齢のご婦人がそばに来て
    「ピアノの音に聞こえなかった」
    通訳して貰って血が引きました(笑)
    え〜〜〜っ?
    「オーケストラが鳴っているよう
    だったわ。特にベートーヴェン!」
    一番嬉しい評価でした。
    スタッフと一部のお客様とご一緒に
    シャンパンで乾杯!
    有り難い時間でした。
    山季布枝 * 山季の気まぐれブログ * 23:15 * - * - * - -
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