プロフィール

山季布枝

山季布枝は高校卒業後、オーストリア・ウィーン国立音楽大学に入学。
在学中から、ウィーン国連音楽クラブ主催のコンサートや、ウィーン・ベートーヴェン・ハウスでのコンサートに出演。リサイタル、2台ピアノや連弾アンサンブル、室内楽や歌曲伴奏などの演奏活動をする。とりわけウィーン6区区長主催の「ウィーン音楽の夕べ」では、「なんという絶妙なワルツ!」と、ウィーン子達をうならせた。在学中の1980年に一時帰国し、ピアノリサイタル、オーケストラとの共演(モーツァルトのピアノ協奏曲)で日本デビュー。1986年、同大学を首席卒業。その後の活動は国内外で幅広く行う。
ピアノリサイタル、協奏曲のソリストとしての活動はもちろんのこと、多くの海外演奏家からの指名で、ピアノ・デュオ、室内楽、歌曲伴奏なども行っている。
また、山季布枝の「トーク・コンサート」はたいへん人気があり、全国から要望がある。
企業のVIPが作る音楽鑑賞会でも頻繁に指名され、その評価は高く、ジャンルをとわない演奏に強い支持を得ている。
一方、後進の指導にも力を入れ、全国でピアノ・レクチャーコンサートを数多く開催。
とくに「バッハ・セミナー」には『バッハの弾き方がわからない』『バッハ作品を生徒にどう教えていいかわからない』というレスナー達が全国から参加している。レクチャーに参加できないレスナーの要望で、2005年のピアノ専門月刊誌「ムジカノーヴァ」8月号、9月号の特集記事に誌上レクチャーとして寄稿。
近年の主な海外公演は、2001年のベルギー、テノール歌手Z・ヴァンダーシュティーネ氏と「ベートーヴェンの夕べ」「シューベルトの夕べ」「シューマンの夕べ」で共演。
同年、スロヴァキアに招かれ「ベートーヴェン・月光ソナタ創作200周年記念演奏会」に出演し、その模様はスロヴァキア国営TV局やラジオ局から放送された。
その時の演奏に対し、スロヴァキア共和国・国際フンメル基金・文化遺産保護団体より「ルビツァ・バロバー賞」を授与された。更にスロヴァキア共和国・ベートーヴェン協会会員に推挙され、日本の音楽雑誌にも注目され紹介された。首都ブラティスラヴァのほか2都市でもコンサートを行い、その出演料をスロヴァキア共和国・国際フンメル基金・文化遺産保護団体に寄付するなど、芸術保護にも貢献している。
2002年、東京・紀尾井ホールでの「ピアノ300年・グランフェスティヴァル」(日本J.N.フンメル協会主催)に招かれ、その腕前を披露した。現在、日本J.N.フンメル協会理事。
チャリティーコンサートも積極的に行い、最近では、「新潟水害チャリティーコンサート」や「上越大地震チャリティーコンサート」を開催し、収益金を日本赤十字社に寄付。
CDは「~エリーゼのために~山季布枝ピアノリサイタルvol.1」「~トロイメライ~山季布枝ピアノリサイタルvol.2」「江戸でピアノを」「山季布枝2005クリスマスCD」がある。
また「ピアノの秘密」(立風書房)にも寄稿。
ピアニスト山季布枝は、「ピアノを読む」岳本恭治著(音楽之友社)の《ピアニストの系譜B2》によれば、F.リストの直系で、リストから5代目、ベートーヴェンから7代目となる。

このページの先頭へ